kei blog 0722

投資のために勉強した知識や情報を提供しています。

今年の投資振り返り【日本株でも稼げる】

 

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年末ですので、今年の投資成績を振り返ります。

 

ETFへの積立投資や米国株が流行していますが、

自分は日本の個別株をメインに投資してきました。

きちんと企業を選べば稼げるということを示したいと思います。 

 

※投資は自己責任・自己判断でお願いします。

 

記事の内容

ベンチマーク

日本株(個別個別)の投資成績

・来年はどのように投資するか?

 

この順番で解説していきます。

 

ベンチマーク

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まずは投資が上手くいっているかの基準を示します。

 

・S&P500の投資信託もしくはETF

・毎月10万円の積み立て投資

 

これなら、特に投資の知識が無くても簡単にできるでしょう。

このときのパフォーマンスは以下のようになります。

 

毎月、初日の終値でS&P500のETF【1547】を購入したときの

入金額と資産の推移です。

 

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この結果から収益率を計算するとこのようになります。

 

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11月以降のパフォーマンスがすごかったこともあり、

この半年の収益率はだいたい10%になります。

 

この数値を基準にして投資の収益を見ていきましょう。

 

日本株(個別個別)の投資成績

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それでは、実際に購入した株の収益率を見ていきましょう。

配当金の収益は除いているので、純粋に株価の変動のみによる収益になります。

 

収益10%以上

 

まずは最も収益率が高く、

S&P500のパフォーマンス(10%)を超えた株です。

 

トヨタ自動車【7203】 15.32%

伊藤忠【8001】 12.49%

・コネクシオ【9422】 17.32%

KDDI【9433】 12.47%

 

それぞれどういう考えで買ったか説明していきます。

 

トヨタ自動車

 

投資を再開して最初に買った株です。

その時はまだ株価の評価ができなかったので、

結構いい加減な理由で買っていました。

 

・日本を支える大企業だし大丈夫

・豊田社長のことを尊敬している

・コロナで株価が下がっている

・配当もそこそこもらえる 

 

きちんと業績を見ていくと悪くないですが、

すごく良いわけでもないのがトヨタの特徴です。

 

詳しくは自動車業界の記事をご覧ください。

【難しくない個別株】自動車業界の今後は?【日経225/JPX日経400】 - kei blog 0722

 

運よくかなりの利益が出ましたが、将来性は・・・。

他に良い株が見つかったら入れかえようと思っています。

 

伊藤忠

 

投資の神様ウォーレン・バフェットが五大商社の株を買ったのがきっかけです。

この時は株価を評価できるようになっていたので、

五大商社すべての株価を計算して伊藤忠だけ買いました。

 

詳しくはこちらの記事

【簡単】誰でもできる業界研究 成長企業の探し方【五大商社の比較】 - kei blog 0722

 

KDDI

 

菅首相の携帯料金値下げ報道で株価が下がったときに買いました。

携帯3社の中でいちばん将来性があるという判断です。

ドコモを買っていればTOBで儲かったのにな・・・という

後悔は少しあったりします。

 

詳しくはこちらの記事

【IT業界研究】高配当の罠【通信キャリアの比較】 - kei blog 0722

 

コネクシオ

 

ドコモのTOBがきっかけで親子上場している会社を調べていて見つけた

伊藤忠傘下の携帯販売の会社です。

利益率はかなり高いんですが、日経225に組み込まれていないこともあり

株価は下がらないけれど上がらず、ほとんど変わらない株でした。

 

12月に5G関連でノキアとの提携がニュースになって大幅上昇しました。

しばらく期待できる株です。

 

www.atpress.ne.jp

 

収益5~10%

 

S&P500のパフォーマンスには劣りますが、

年の収益が10%を超えるペースです。

今年のような特別な株高がなければ十分な収益と考えている範囲です。

 

これに当てはまるのは1社だけでした。

 

アークランドサービスHD【3085】 7.3%

 

なんの会社かわかりづらいですが、外食の「かつや」を運営する会社です。

 

・利益の割に株価が安い

・一時期よく食べに行ってた

・かつや以外にも多角化している

株主優待券がある → 久しぶりに食べたいな

 

こんな理由で買いました。

 

収益5%未満

 

ここからは特別な理由がなければ失敗になる投資の例です。

 

収益5%未満も1社だけでした。

 

JR東海【9022】 1.15%

 

コロナで大打撃を受けて暴落した鉄道業界です。

アフターコロナでの復活を期待して買ったので、

収益が出ただけでもラッキーでした。

 

JR東海を選んだ理由は以下のとおりです。

 

・JR各社の中でもコロナ前にきちんと利益が出ている

・都市部に住んでいると車を持てない&運転できない

 ⇒ 旅行は電車がメインになるはず

・インバウンドの大半を占めるアジアはコロナ影響が小さく

 比較的早く回復するはず

 

株価が高いので資産のバランスを考えて単元未満で買っています。

15000円以下のうちにもう少し買い足したい会社です。

 

 

収益マイナス

 

投資判断が甘かったり、経験不足だったりして

損失が出てしまった株です。

 

・セリア【2782】 約25%(損失)

ティーガイア【3738】 約7%(損失)

 

この2社に共通するのがPERが約30と比較的高かったことと、

日経225に入っていないことです。

もっと高かったキーエンスはPERが高すぎることに気づいて売ったんですが、

こちらは逆に売らない方がよかったです・・・。

 

この点は経験不足だったのでしょうがないんですが、

その後にナンピン買いしたのは失敗でした。

 

来年はどのように投資するか?

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今年は投資を再開して最初の年でしたが、

運に恵まれて半年で5%の収益を出すことができました。

来年からは行き当たりばったりだった

ポートフォリオの中身を整えていきます。

 

具体的な内容は以下の通りです。

 

・個別株以外の資産を増やす

株式投資の対象を広げる(収益率UP)

 

個別株以外の資産を増やす

 

今のポートフォリオは大まかに以下のようになっています。

 

日本の個別株:60%、

ETF(S&P500など株価インデックス):40%

 

この問題は、株(特に日本の個別株)に偏っていることです。

そこで、債券やリートに連動したETFをNISA口座で保有して

株1/3、債券1/3、リート1/3 ぐらいのバランスにしたいなと思っています。

(株、債券、不動産に分散する三分法という考え方です。)

 

株の高いリターンもいいけれど、

目先の現金も欲しいなという本音も・・・。

 

30歳でセミリタイアを達成したブロガーの穂高唯希(三菱サラリーマン)さんの

影響もあったりします。

 

 

 

株式投資の対象を広げる(収益率UP)

 

これまで投資してきた会社は日本株&バリュー株でしたが、

限界も感じてます。

身の回りの製品もアメリカや中国の企業が作っていたり・・・。

 

自分がよく理解できるビジネスに投資するという考えは買えませんが、

投資の対象は外国株&グロース株にも広げていきます。

 

この前紹介したSONOSはこんな背景があって

記事を書いて投資もしてみました。

運よく株価も10%以上上がって、日本株とは違うなと感じてます。

 

SONOSの紹介記事

【注目の成長企業】スマートスピーカーのSonos【米国株】 - kei blog 0722 (hatenablog.com)

 

このようなグロース株は今までの企業とは評価方法も違うので

また記事を書く予定です。お楽しみに。

 

何度も紹介している記事ですがバリュー株の評価方法はこちらからどうぞ

【完全公開】投資先の決め方と収益の計算手順【個別株】 - kei blog 0722

 

以上になります。

 

【円高】日本株の危うさ【バブル?】

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実態経済はコロナで不透明な中、日本の株価がバブル以降最高値を更新しました。

バブルではないか?という指摘も増えていますが、

これから私たち投資家はどうしたらいいでしょうか?

 

これから起こりそうなことについて解説します。 

 

※投資は自己責任・自己判断でお願いします。

 

記事の内容

 ・これから日本株に起こること

・どのように投資すればいいか?

 

これらについて慎重な立場から解説していきます。

 

これから日本株に起こること

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ドル安が進む

最初にドルとユーロに対する為替のチャートを見ましょう。

 

こちらは米ドル/円のチャートです。

最近話題になっていますが、ドル安が進んでいます。 

 

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次にユーロ/円のチャートです。

こちらを見るとユーロは変わらないか高くなっているぐらいですね。

日本の株式市場に海外から資金が流入していると言われたりしますが、

これを見る限り、米ドルが安くなっているようです。

 

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このような状況なので、米国向けの輸出が多い自動車産業などは

これから苦戦を強いられそうです。

 

 

量的緩和の終わり

 

この10年近く、日本は量的緩和を行ってきました。

簡単に言うと、円をたくさん発行してきたということです。

これによって起こったのが以下の3つです。

 

・円安

メーカーなど輸出産業にとっては製品を安く売れるため、

追い風になりました。

 

・株価上昇

資金が株式市場に流入して株高になり、投資家が儲かりました。

しかし、実態経済は回復しないままで物価目標も達成されていません。

 

国債発行額の増加

量的緩和の負の側面になりますが、

政府の借金は増えてしまいました。

その上、現在のコロナ禍によってさらに悪化しています。

 

以上の点から、量的緩和が限界に近づいており、

見直しが検討され始めています。

 

www.nikkei.com

 

コロナによる経済の悪化が回復するまでは量的緩和が今のまま続けられるようですが、

その後は徐々に引き締めの方向に進むと考えられます。

そうすると、今まで日本株にとって追い風になっていた「円安」と「株価上昇」も

終わってしまいます。

 

どのように投資すべきか?

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このような状況ですべきことは以下の2つです。

 

・高PERの日本株の見直し

・外貨建て金融商品への投資

 

高PERの日本株の見直し

 

日本株の中でも特に成長性が高く注目されている銘柄はかなり割高になっています。

日経225の上位銘柄の予想PERを見てみましょう。

 

ファーストリテイリング 50倍

ソフトバンクグループ 8倍

東京エレクトロン 27倍

ファナック 70倍

ダイキン工業 45倍

 

PERは株価が1株利益の何倍かを計算したものです。

PERが高いほどその会社が期待されて株高になっているということです。

 

業界やその会社の一時的な業績によっても変化しますが、

誰もが優良企業として認めるであろうトヨタ自動車の場合で約15倍です。

これに対してソフトバンクグループ以外は2~3倍高く評価されています。

 

他の例も見てみましょう。

最近話題の米国株からGAFAMのPERです。

 

アルファベット(Google) 33倍

アップル 32倍

フェイスブック 30倍

アマゾン 92倍

マイクロソフト 32倍

 

アマゾンは別として、だいたい30倍程度です。

先ほど挙げた日本企業の中にはこの1.5~2倍の高さの

企業もありました。

さすがに高すぎではないでしょうか?

 

もし日経225やTOPIXETF投資信託、日本の個別株を保有している場合は

その保有額が多すぎないか確認することをお勧めします。

 

外貨建て金融商品への投資

 

もう1つの方法は外貨建ての株やETFへの投資です。

主には流行になっている米国株などです。

 

もう保有している場合

 

今後、半年から1年かけてドル安が進みます。

これによって円換算での資産は1~2割目減りする可能性がありますが、

それが正常な為替レートです。

 

積立投資をしている場合は継続しましょう。

チャート分析や情勢に詳しい場合はいったん売却して安くなったところで

買うのもありかと思います。

 

保有していない場合

 

外国株への投資はとても簡単になりました。

ネット証券で口座を持っていれば簡単に取引できます。

これを機会にS&P500や世界株式に連動したETFを買ってみるのが

わかりやすいと思います。

 

以上になります。

 

 

 

 

高配当株で失敗しないために知っておきたいこと

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高配当株に投資して安定した配当をもらいたいけれど、値下がりしたらどうしよう・・・。

 

こういった方に向けた記事です。

 

※実際に投資する場合は、自己責任・自己判断で。

 

記事の内容

・厳選8銘柄

・確認すべき項目

・株以外の選択肢

 

厳選8銘柄

 

こちらの雑誌記事で紹介された24の高配当株から

配当の多い8銘柄を選んで、投資しても大丈夫かを考察します。

 

 

人気高配当株の実力診断【全24銘柄】みずほ、三菱商事、オリックス… | 有料記事限定公開 | ダイヤモンド・オンライン (diamond.jp)

 

JT

ENEOS

日本郵政

三菱商事

三菱UFJ

・三井純友銀行

オリックス

ソフトバンク

 

確認すべき内容

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確認すべき内容は以下の2つです。

 

・配当性向

・長期のチャート 

 

配当性向

各社の有価証券報告書を確認しましょう。

2020年はコロナ影響でかなりイレギュラーな結果なので、

2019年を見ます。

 

例えば、JTの場合は・・・

 

有価証券報告書等 | JTウェブサイト

 

2ページ目にあります。

2019年12月期は 104.3%

 

配当性向は高いほど配当が多いということですが、

100%を超えたら要注意!

 

利益よりも多い金額を配当にしているということです。

つまり、会社の財産が減っていっているということです。

 

今年のように一時的に業績が悪化した場合は

配当を維持することで配当性向が100%を超えることもあります。

でも、安定して100%を超えている場合、

その会社はそれ以上発展しませんし、

場合によっては縮小していきます。

 

各社を確認すると以下の通りです。

 

100%超

 JTENEOS日本郵政ソフトバンク

 

約50%

 三菱商事三菱UFJ、三井純友銀行、オリックス

 

長期のチャート

次は実際に過去5年の株価の動きを見てみましょう。

 

まずは配当性向100%超えの企業からです。

 

JT

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ENEOS

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日本郵政

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ソフトバンク

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ソフトバンクは安定していますが、

他は下落したり乱高下したり大変なことになっています。

 

残りの企業も見ていきましょう。こちらの配当性向は約50%です。

 

三菱商事

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三菱UFJ

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三井純友銀行

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オリックス

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大差ないですね。倍半分ぐらいの幅で変動しています。

 

参考に日経平均を見てみましょう。

 

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コロナで落ち込んだ時期もありますが、

同じ期間で1.5倍ぐらい成長しています。

 

このように株価が乱高下してしまうのが高配当株のデメリットです。

5%ぐらいの配当に対して、株価の変動が大きすぎるかな・・・と思ってしまいます。

 

株以外の選択肢

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高配当株は株価の変動が大きすぎてちょっと・・・と思います。

そこで、値動きが小さく配当も期待できる投資を紹介します。

 

・債権

・リート

 

債券

 

国や企業が発行する債券です。

基本的には元本が保証されていて数%の配当があります。

債券を直接買ってもいいですが、

ETFとして上場されているものが売買しやすいのでおすすめです。

 

債券の中でも比較的配当が多いのが先進国の国債以外のものです。

 

新興国債権 (銘柄コード:1566、2519など)

 

BRICSをはじめとする新興国の様々な国債分散投資できるETFです。

(実際にどの国債に投資されているかは個別のETFを確認してください。)

 

メリットは、先進国とは異なり量的緩和が行われていないため、

高い利率が維持されていることです。

 

デメリットはデフォルトの危険性があることですが、

国や期間の異なる様々な国債を1~2%ずつ分散して投資できるので、

個別の国債を購入するよりはリスクを減らせます。

 

米国ハイイールド社債 (銘柄コード:1497)

 

アメリカの社債の中でもハイイールド債と呼ばれるものに投資するものです。

ハイイールド債は別名ジャンク債とも呼ばれていて、

格付けがBB以下の社債を対象としたものです。

 

リスクが高い分、配当も高いのがメリットです。

 

デメリットはもちろん個別の企業が倒産することです。

イメージしづらいと思いますので具体例を挙げると、

アイフル(BB)とシャープ(BB+)の社債を買う感じです。

 

米国適格社債(銘柄コード:2554など)

 

こちらはハイイールド債とは逆に、

BBB以上の格付けのリスクの低い社債です。

リスクが低い分、配当は少なくなります。

 

日本企業の場合だと、こういうイメージです。

 

BBB付近:兼松、SBIホールディングスなど

A以上:誰でも知っている大企業

 

米国債(銘柄コード:1486など)

 

先進国は低金利政策なのでほとんど買う意味の無い程度の配当しか得られませんが、

アメリカはそれでも比較的ましな配当が得られます。

 

リート(REIT)

 

不動産に投資できる証券のことです。

少し前に流行がありましたが、コロナで大幅下落してました。

今は比較的価格が安くなっているのでチャンスかなと思っています。

 

J-REIT(銘柄コード:1343、1476、1488など)

 

日本のリートに分散投資できるインデックスです。

色々な商品があって分配の出る月や頻度が異なるので

好みに応じて選んでみてはいかがでしょうか。

 

今は4%ぐらいの配当が得られますが

オリンピック後にの地価の下落がリスクだと考えています。

 

個別リート

 

インデックスではなく個別のリートを買う事もできます。

 

時価総額が大きいのは以下のリートです。

 

日本ビルファンド(8951)

・ジャパンリアルエステイト(8952)

・日本プロロジスリート(3283)

 

自分は不動産投資の知識が無いので考えていませんが、

不動産投資に強い方は配当だけでなく価格上昇も狙えると思います。

 

海外リート

 

海外のリートに投資することもできます。

 

・米国(1659)

・オーストラリア(1555)

シンガポール(2045)

・アジア(1495)

・日本以外の先進国(2515)

 

まとめ

 

記事のポイントをまとめます。

 

・高配当株は株価の変動が大きい
日経平均と比べてもパフォーマンスがよくない
・株よりも債権やリートの方が安定している

 

今回は以上になります。
配当狙いであっても株価を予測することは大切です。
株価と収益の計算法はこちらの記事にまとめてありますので、あわせてご覧ください。

 

kei412000.hatenablog.com

 

 

 

【日経225】日本の株価指標【TOPIX】

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日経225とかTOPIXとか・・・

日本の株価って色々あるけれど、あれって何?

どうやって使ったらいいの?

 

こういった方に向けた記事です。

 

株式投資をしているならチェックすべきです。

 

まずは、株式指数の使い方を紹介します。

 

理由① 長期投資の対象になる

 

米国株のS&P500や外国株式のMSCIコクサイなどの

投資信託ETFが有名ですが、株価指標に投資することができます。

個別の株を買うよりも分散した投資ができます。

 

理由② 短期投資の対象にもなる

 

株価指数によって変動の仕方が変わります。

例えば、新興市場東証マザーズ指数は、大企業が多い東証一部の日経平均より

大きく変動しています。

このため、短期で売買して利益を出すのにも向いています。

 

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理由③ 個別株の価格の変動理由がわかる

 

個別株を持っている場合でもチェックした方がいいです。

株を持っていると、その会社に特にニュースがなくても変動するもの。

日本株が全体的に売られたり買われたりする日もあるので、

株価指数を見ていると個別株にも落ち着いて対処できます。

 

 代表的な株価指数

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日本株の代表的な株価指数を紹介します。

・日経225

TOPIX

・JPX400

マザーズ指数

 

日経225

 

いちばん有名な指標が日経225ではないでしょうか?

この指標は東証一部に上場されている大企業225社の

株価の平均から計算される指標です。

 

225社の採用銘柄一覧はこちらからどうぞ(日本経済新聞社)

日経平均採用銘柄の株価一覧 :株式 :マーケット :日経電子版

 

TOPIX

 

TOPIXも日経225と同じように東証一部に上場されている企業の

株価指数です。

日経225との違いは採用銘柄と平均の出し方です。

 

こちらは東証一部上場の全ての企業を対象とし、

時価総額の大きさに応じて平均をとっていきます。

このため、日経225とTOPIXでは影響を強く受ける銘柄が違います。

 

日経225 ⇒ 株価が高い銘柄 

 例)ファーストリテイリング(ユニクロ)、東京エレクトロン など

 

TOPIX ⇒ 時価総額が高い銘柄

 例) トヨタ自動車ソニー など

 

③JPX日経400

 

この指数は東証一部、二部、ジャスダックマザーズに上場されている

銘柄の中から投資家の観点から優良な企業400社の株価から計算される指数です。

 

企業の入れ替わりの少ない日経225に対して、こちらは定期的に入れ替えを行って

成長いちじるしいIT企業なども取り込んだ指標です。

 

本ブログでもこの指数に採用されている企業から

高いリターンが期待できる企業を紹介していますので、

ぜひ見てみてください!

 

kei412000.hatenablog.com

 

JPX日経400の採用銘柄一覧はこちらからどうぞ(日本取引所グループ)

JPX日経400・JPX日経中小型 | 日本取引所グループ

 

マザーズ指数

 

この指数は今までの指数とは違って、

新興企業が上場するマザーズの指数です。

 

他の指数とは少し違った動きをするので

日本株の中で分散投資をしたい場合には

この指数を使うのもありかと思います。

投資について勉強する理由とおすすめの本【脱インデックス投資】

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個別株に投資してみたいけれど、勉強が大変そう。

何を勉強したらいいのかわからない・・・。

 

こういった方に向けた記事です。

 

勉強しても投資では勝てない?⇒負けないために勉強するんです。

 

投資の勉強をするとどうなれるかを紹介します。

 

理由① 無駄に高い株を買わずに済む

 

個別株というとチャートで株価の上がり下がりを見て買うことが

一般的かもしれません。

 

投資をきちんと勉強していれば株価が高いか安いかを

簡単に判断できるようになります。

 

理由② 長期のリターンを予測できるようになる

 

日経225やS&P500などインデックスへの投資が簡単にできるようになった現在では、

これらよりリターンの低い個別株に投資する意味はあまりありません。

利益の出ない株を買ってしまっていませんか?

 

リターンが低く投資家の利益にならない会社を避けることができるようになります。

 

理由③ 値下がりしたとき自信をもって対処できる

 

株価は常に変動しています。優良企業であってもです。

特に理由もなく株価が下がったとき、売ってしまった経験はありませんか?

 

株価を計算できるようになればどれくらい下がるかを事前に予測できて

自信をもって持ち続けたり損切したりできるようになります。

 

投資に役立つおすすめの本3冊

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自分の投資に特に役立っている本を紹介します。

 

億万長者を目指すバフェットの銘柄選択術

 

 

投資の神様ウォーレン・バフェットの長期投資の考え方を解説した本です。

投資先の選び方と株価の計算方法が、具体的な会社名や計算と一緒に解説されているので、これさえ読めば自信をもって個別株への長期投資ができるようになります。

 

財務3表図解分析法

 

 

財務3表の読み方を解説した本です。

増補版 財務3表一体理解法 (朝日新書)がよく紹介されますが、

自分はこちらの方がお気に入りです。

 

この本ではデュポンモデルをベースにして色々な企業を分析しています。

自動車メーカー各社、ドコモ、ソフトバンクソニー、アップル などなど。

誰もが知っている有名企業の経営が手に取るようにわかります。

国内企業だけでなく海外企業も紹介しているので、

英語のIR資料を読む手助けにもなります。

 

余談ですが、会社の昇進試験でも活躍した本です。

この本のおかげで財務関係の問題はばっちりでした。

 

 証券アナリスト 1次対策総まとめテキスト 証券分析 2020年試験対策

 

 

こちらは株、債券、デリバティブなど証券の分析に必要な知識が

簡潔にまとめられています。

 

ROEはわかるけどROAってなんだっけ?」

 

普段あまり使わない言葉が出てきたとき調べるのに重宝しています。

 

デメリットは簡潔すぎてこれだけを読んでもよくわからないこと・・・。

もうちょっと良い本もいずれ紹介したいと思います。

 

 以上、おすすめの本でした。

 

 

 

【完全公開】投資先の決め方と収益の計算手順【個別株】

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 個別株に投資してみたいけれど、リスクが大きいし難しそうという話をよく聞きます。今回はこのような方のために、自分が実際に投資先を決めるときの手順をすべて公開します。

 

※実際に投資をする際は、自己責任・自己判断でお願いします。

 

本記事の内容

 

・投資先の候補探し

・株価と収益の計算

・注意点

 

今回紹介する方法は投資の神様、ウォーレン・バフェットの投資方法を参考に作ったものです。

この方法を確立してから、ずっと苦手だった個別株にも自信を持って投資できるようになりました。

 

投資先の候補探し 手順3つ

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手順は以下の通りです。

 

・気になる企業や業界を書き出す

・同じ業界で競合になる3~5社の企業を選ぶ

ROEと純利益のデータを5~10年分集める

 

手順① 気になる企業や業界を書き出す

 

投資先を選ぶときに一番大事なのは、その会社のことをよくわかっていることです。

あなたが気になっている企業や業界を書き出してみましょう。

 

☆思い浮かばなかったら?

 普段使っている物、欲しい物、よく行くお店、ニュースで見て気になった事・・・

 

これらをヒントに企業を探しましょう。

ITとかバイオとかコロナとか・・・難しいことを考えなくても大丈夫です

優良企業は身の周りにあるんですよ。

 

手順② 同じ業界で競合になる3~5社の企業を選ぶ

 

気になる企業や業界を書き出したら、同じ業界で競合になる上場企業3~5社を選んでください。

 

企業をあまり知らない場合は業界地図を見ればOKです。

自分もよく使っています、、、というか必須です!

 

 

手順③ ROEと純利益のデータを5~10年分集める

 

具体例を出しながら説明します。

 

気になる業界

 テレビで携帯代の値下げについてみたなあ ⇒ 携帯電話

 

競合3~5社

 NTTドコモKDDIソフトバンク

 

各社のROEと純利益を調べましょう。

 

(ROE)

 

NTTドコモ

KDDI

ソフトバンク

2020/3 11.1% 14.9% 42.1%
2019/3 12.0% 15.5% 43.9%
2018/3   15.6% 36.6%
2017/3 12.1% 15.9%  
2016/3 10.3%    
平均 11.4% 15.5% 40.9%

※空欄は会計基準の変更や、上場前のためデータが無い年です。

 

東証一部上場企業の平均ROEは10%ぐらいなので、

これより低い企業は長期の投資先からは外しています。

 

携帯業界は利益率が高いので3社ともOKです。

 

(純利益)

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純利益が順調に伸びている会社がGoodです。

 

この3社の中で投資したいのはKDDIです。

他の2社は株価が安いときに買わない限り

インデックス投資より収益は低くってしまいます。

 

 NTTドコモ △ ⇒ 最近下がっている

 KDDI ◎ ⇒ 順調に成長

 ソフトバンク △ ⇒ ほとんど変わっていない

 

☆データの調べ方

 

業績のデータは証券会社のページから見るのが便利です。

自分が使っているSBI証券だと過去10年分のデータを見ることができます。

 

各社のIR情報のページでも見られますが、表示方法が違うのでちょっと不便です。

 

NTTドコモ

 

(ROE) 主な財務指標 | 企業情報 | NTTドコモ

 

(純利益) 財務ハイライト IFRS : 年度データ | 企業情報 | NTTドコモ

 

KDDI

 

(ROE、純利益) 業績ハイライト | 財務・業績 | KDDI株式会社

 

 

ソフトバンク

 

(純利益) ハイライト(通期) | 財務情報 | IR・投資家情報 | 企業・IR | ソフトバンク

 

 

☆面倒くさい・・・

 

そんな人はこちらで紹介する企業から選んでみてください。

難しくない個別株 カテゴリーの記事一覧 - kei blog 0722

 

まだ記事は少ないですが、JPX400と日経225に入っているすべての企業について

短い記事で紹介していく予定です。

 

 

株価と収益の計算

f:id:kei412000:20201114161648j:plain

 

ここからは有価証券報告書を見て、さらに詳細な計算を進めていきます。

手順は以下の通り。

 

・データを集める

・一株利益を計算する

・株価を計算する

・配当を計算する

 

引き続き携帯業界を具体例にして説明します。

 

気になる業界

 テレビで携帯代の値下げについて見たなあ ⇒ 携帯電話

 

競合3~5社

 NTTドコモKDDIソフトバンク

 

投資先の候補

 KDDI

 

手順① データを集める

 

株価と収益を計算するのに必要なデータは以下の通りです。

結構あります。

 

ROE(過去5~10年分)

・PER(安値、高値)

・一株利益(最新)

・配当性向(過去5~10年分)

 

☆PERの調べ方

PERには色々な種類がありますが、

一番欲しいのは実績PERの最大値最小値です。

四季報で調べるのが一番かんたんです。

 

・実績PER 9.5~12.9

 

 

 

「(企業名) PER」で検索してよく出てくる

予想PERの最大値と最小値や平均値をかわりに使っても構いませんが、

予測の精度は下がってしまいます。

 

☆一株利益と配当性向の調べ方

 

一株利益と配当性向は有価証券報告書から調べます。

 

有価証券報告書/内部統制報告書 | IRライブラリ | KDDI株式会社

⇒  2020年3月期 第36期有価証券報告書

 

・一株利益 1ページ目、基本的1株当たり当期利益(第36期) ⇒ 275.69円

・配当性向  3ページ目、配当性向

       第32期 2016年3月 ⇒ 39.3%

       第33期 2017年3月 ⇒ 40.0%

       第34期 2018年3月 ⇒ 41.6%

       第35期 2019年3月 ⇒ 49.6%

       第36期 2020年3月 ⇒ 47.0%

 

データはこれで以上なので、全部まとめておきます。

 

  ROE 配当性向 一株利益
2020/3 14.9% 47.0% 275.69
2019/3 15.5% 49.6% -
2018/3 15.6% 41.6% -
2017/3 15.9% 40.0% -
2016/3 - 39.3% -
平均 15.5% 43.5% -

 

  実績PER
最小値 9.5
最大値 12.9

 

 

手順② 一株利益を計算する

 

集めたデータを使って来年以降の一株利益の予測値を計算しましょう。

使うデータは以下の3つです。

 

・一株利益 275.69

ROE 15.5%

・配当性向 43.5%

 

(計算式)

来年の一株利益 = 今年の一株利益 × [1 + {ROE × ( 1 - 配当性向)}]

 

少しややこしいですが、今年の純利益から配当金を引いた分だけ、

来年の一株利益が増加するという意味になります。

これを繰り返して10年後までの利益を計算します。

 

  一株利益
現在 275.69
1年後 299.84
2年後 326.10
3年後 354.66
4年後 385.73
5年後 419.51
6年後 456.26
7年後 496.22
8年後 539.68
9年後 586.95
10年後 638.37

 

手順③ 株価を計算する

 

次は株価の計算です。これでキャピタルゲインが出てきます。

 

(使うデータ)

・一株利益

・PER 9.5~12.9

 

(計算式)

株価 = 一株利益 × PER

 

この計算はPERの定義を逆にしてPERから株価を出しています。

計算結果は以下の通り。

 

    株価  
  一株利益 最小値 最大値
現在 275.69 2619 3556
1年後 299.84 2848 3868
2年後 326.10 3098 4207
3年後 354.66 3369 4575
4年後 385.73 3664 4976
5年後 419.51 3985 5412
6年後 456.26 4334 5886
7年後 496.22 4714 6401
8年後 539.68 5127 6962
9年後 586.95 5576 7572
10年後 638.37 6064 8235

 

この記事を書いているときのKDDIの株価は3105円なので、

きちんと現在の最小値と最大値(2619~3556円)の間に入ってますね。

 

10年後の株価の最小値を見てみましょう。 ⇒ 6064円

ということで、株価アップによる利益は10年で2959円となりました。

 

手順④ 配当を計算する

 

最後は配当によるインカムゲインの計算です。

配当の計算に必要なデータは以下の通りです。

 

(使うデータ)

・一株利益

・配当性向

 

(計算式)

配当 = 一株利益 × 配当性向

 

これも配当性向の定義通りの計算です。

結果は…

 

  一株利益 配当
現在 275.69 -
1年後 299.84 130
2年後 326.10 142
3年後 354.66 154
4年後 385.73 168
5年後 419.51 182
6年後 456.26 198
7年後 496.22 216
8年後 539.68 235
9年後 586.95 255
10年後 638.37 278

 

配当は10年間の合計で1959円になりました。

 

株価と収益の計算 まとめ

 

結果をまとめると以下のようになります。

 

・現在の株価 3105円

・10年後の株価 6064円

・10年間の配当の合計 1959円

・10年間の利益 4918円

 

この結果から年間収益を出すと複利で年10%ぐらいになります。

 

注意点3つ

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株価や収益の計算も大事ですが、もっと大事な注意点が3つあります。

 

・一時的な株価の下落では売らない

・他の財務状況も確認する

・企業のことをよく知る

 

注意点① 一時的な株価の下落では売らない

 

この方法で投資先を評価しても、株価が下落してしまうことはあります。

そのときは、以下のどちらかを考えてください。

 

・企業の状況は変わっていない。

・企業の状況が悪化している。

 

企業のファンダメンタルが変化しなくても株価が乱高下することはあります。

このような場合は株価が下がっても持ち続けなければなりません。

 

ファイザーコロナウイルスのワクチンを発表したとき、

コロナ特需を受けていたホームセンター業界の株価は下がりました。

もし特需ではなくコロナ後も現在の業績が続くと考えているなら

このような機会は株を買う絶好のチャンスです。

 

逆に企業のビジネスモデルが崩壊し、衰退していっている場合は

利益が出ていても株価が下がる前に売らなけらばなりません。

 

 

注意点② 他の財務状況も確認する

 

今回の方法は企業や株を評価する方法の1つに過ぎません。

例えば次のようなことも確認しましょう。

 

・純利益に対して長期負債が多い

 

業界によっても大きく違いますが、長期負債が少ない方が有利です。

今回のコロナのように一時的に売り上げが激減しても

負債が少なければそれほど問題なく企業は存続できます。

負債が多いと返済のために設備や事業を売却する必要があり、

その後の収益が下がってしまいます。

 

コロナによって航空業界が大打撃を受けているのは

この負債の問題もかなりあります。

もともと飛行機を買うのにかなりの投資が必要な上に、

飛ばすのにも高いコストがかかるため

利益率が低く負債も多い難しい業界でした。

 

 

注意点③ 企業のことをよく知る

 

投資する企業のことをとにかく調べることが大切です。

B tp Cの企業であれば商品を買ったりサービスを利用したりしましょう。

そして以下のことを考えることが必要です。

 

・その企業、商品、サービスが他の企業より優位か

・企業の優位性は今後も続くのか

 

プロの投資家は財務指標やチャートを見るだけでなく経営者とも会って

投資先について徹底的に調べています。

世界三大投資家の一人、ジム・ロジャーズは、

世界中をバイクで旅して、自分の目で見てきたことをもとに

投資を行ったり世界に提言したりしています。

 

 

これで以上になります。

 

この記事を気に入ってもらえたら、ぜひご自分でも株価を計算してみてください。

 

今後も投資の考え方や、企業や業界を紹介していく予定です。

 リクエストもお待ちしていますので、コメント欄にどうぞ。

 

【インデックス】初心者におすすめの投資 1つだけ買うとしたら?【NISA】

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 投資に興味があるという人も多いと思います。だけど、何を買ったらいいかわからないし、リスクの高いものは避けたいというのが本音ではないでしょうか?そこで、比較的リスクが低く収益も見込める投資を紹介します。これをきっかけに投資について勉強してみてください。

 

注意点


 投資の世界では絶対儲かるという話はありません。誰でも必ず損することはあります。ただ、それも貴重な経験になりますので、そのことをよく理解してから始めてください。

 

最初にやること


 投資を始めるのに、まずは証券口座を開設しましょう。どこに行けばいいの?と思うかもしれませんが、銀行などに行く必要はありあせん。手数料の安いSBI証券楽天証券などネット証券で口座を作りましょう。


おすすめの投資

 

 もし金融商品を1つだけ買うとしたら?そのときおすすめなのが世界株式インデックスの投資信託ETFです。早速意味不明な言葉が大量に出てきました!だけど、ページを閉じる前にちょっと待ってください。わかれば大したことないですから。
 まず、投資というと何を想像しますか?株式ですよね。世界“株式”に投資するんです。次はどの株に投資するか?投資をするときに考えないといけないのはリスクを避けることです。そのためにはいろいろなものに投資することです。その究極は…世界中の株式に投資することです。さあ、これで“世界株式”までわかりました。次は“インデックス”です。インデックスというのは指標という意味です。まだわかりませんね。ニュースで日経平均って聞いたことありませんか?日経平均というのは日本で上場されている株の値段の平均という意味です(少し不正確ですが初心者向けなので…)。こういったものをインデックスと呼んでいます。つまり、世界株式インデックスというのは世界中の株価の平均という事になります。
 このインデックスで運用するためには世界中の株を買ってこないといけませんが、大変すぎませんか…。それを可能にするのが投資信託という仕組みです。投信信託というのは銀行や証券会社が作っている金融商品で、みなさんから集めたお金で世界中の株を買ってきてあなたのかわりに運用してくれる仕組みです。投資信託の買い方には2種類あって、ネット証券を通じて直接買うものと、証券市場に上場されているものを株と同じように買うものがあって、上場されているものはETFと呼ばれています。今ではどちらの方法で買っても大差ありませんが、少額で積立投資するならETFではない通常の投資信託のほうが買いやすいと思います。

 

よくある疑問3つ


日本株は買わないの?


 残念ですが、もう日本の経済はほとんど成長していないんです。日本のGDPは2000年からほとんど増えていません。それに対して世界のGDPは約2.5倍にもなっています。GDPは経済の規模を表すもので、GDPが増加すると株価も同じように上がります。つまり、これから日本の株価が大きく上がっていく見込みはほとんどないんです。

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米国株が良いって聞いたんだけど?


 安心してください。世界株インデックスの半分は米国への投資になっているので、同じような収益率になります。また、もしアメリカが衰退して他の国が発展したとしても、自動的に投資比率を変えてくれるので世界株の方がおすすめです。

 

中国や新興国の成長性に期待してるんだけど?


 確かに、これから振興国がのびてくるでしょう。ただ、今のところ新興国株の株価はほとんど変化していないので投資するには早いかなと思います。どうしても気になるのでしたら、資金の1割ぐらいを使って新興国に投資したらいいと思います。