kei blog 0722

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【円高】日本株の危うさ【バブル?】

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実態経済はコロナで不透明な中、日本の株価がバブル以降最高値を更新しました。

バブルではないか?という指摘も増えていますが、

これから私たち投資家はどうしたらいいでしょうか?

 

これから起こりそうなことについて解説します。 

 

※投資は自己責任・自己判断でお願いします。

 

記事の内容

 ・これから日本株に起こること

・どのように投資すればいいか?

 

これらについて慎重な立場から解説していきます。

 

これから日本株に起こること

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ドル安が進む

最初にドルとユーロに対する為替のチャートを見ましょう。

 

こちらは米ドル/円のチャートです。

最近話題になっていますが、ドル安が進んでいます。 

 

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次にユーロ/円のチャートです。

こちらを見るとユーロは変わらないか高くなっているぐらいですね。

日本の株式市場に海外から資金が流入していると言われたりしますが、

これを見る限り、米ドルが安くなっているようです。

 

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このような状況なので、米国向けの輸出が多い自動車産業などは

これから苦戦を強いられそうです。

 

 

量的緩和の終わり

 

この10年近く、日本は量的緩和を行ってきました。

簡単に言うと、円をたくさん発行してきたということです。

これによって起こったのが以下の3つです。

 

・円安

メーカーなど輸出産業にとっては製品を安く売れるため、

追い風になりました。

 

・株価上昇

資金が株式市場に流入して株高になり、投資家が儲かりました。

しかし、実態経済は回復しないままで物価目標も達成されていません。

 

国債発行額の増加

量的緩和の負の側面になりますが、

政府の借金は増えてしまいました。

その上、現在のコロナ禍によってさらに悪化しています。

 

以上の点から、量的緩和が限界に近づいており、

見直しが検討され始めています。

 

www.nikkei.com

 

コロナによる経済の悪化が回復するまでは量的緩和が今のまま続けられるようですが、

その後は徐々に引き締めの方向に進むと考えられます。

そうすると、今まで日本株にとって追い風になっていた「円安」と「株価上昇」も

終わってしまいます。

 

どのように投資すべきか?

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このような状況ですべきことは以下の2つです。

 

・高PERの日本株の見直し

・外貨建て金融商品への投資

 

高PERの日本株の見直し

 

日本株の中でも特に成長性が高く注目されている銘柄はかなり割高になっています。

日経225の上位銘柄の予想PERを見てみましょう。

 

ファーストリテイリング 50倍

ソフトバンクグループ 8倍

東京エレクトロン 27倍

ファナック 70倍

ダイキン工業 45倍

 

PERは株価が1株利益の何倍かを計算したものです。

PERが高いほどその会社が期待されて株高になっているということです。

 

業界やその会社の一時的な業績によっても変化しますが、

誰もが優良企業として認めるであろうトヨタ自動車の場合で約15倍です。

これに対してソフトバンクグループ以外は2~3倍高く評価されています。

 

他の例も見てみましょう。

最近話題の米国株からGAFAMのPERです。

 

アルファベット(Google) 33倍

アップル 32倍

フェイスブック 30倍

アマゾン 92倍

マイクロソフト 32倍

 

アマゾンは別として、だいたい30倍程度です。

先ほど挙げた日本企業の中にはこの1.5~2倍の高さの

企業もありました。

さすがに高すぎではないでしょうか?

 

もし日経225やTOPIXETF投資信託、日本の個別株を保有している場合は

その保有額が多すぎないか確認することをお勧めします。

 

外貨建て金融商品への投資

 

もう1つの方法は外貨建ての株やETFへの投資です。

主には流行になっている米国株などです。

 

もう保有している場合

 

今後、半年から1年かけてドル安が進みます。

これによって円換算での資産は1~2割目減りする可能性がありますが、

それが正常な為替レートです。

 

積立投資をしている場合は継続しましょう。

チャート分析や情勢に詳しい場合はいったん売却して安くなったところで

買うのもありかと思います。

 

保有していない場合

 

外国株への投資はとても簡単になりました。

ネット証券で口座を持っていれば簡単に取引できます。

これを機会にS&P500や世界株式に連動したETFを買ってみるのが

わかりやすいと思います。

 

以上になります。