kei blog 0722

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【簡単】割安株の探し方1 PBR【島忠TOB】

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 優良企業の株を買っても、株が割高だったら損失を出してしまいます。安く買って高く売るのが大原則!そこで今回は、割安株の見分ける指標の1つ、PBRを紹介します。


 最近ニュースになっている島忠のTOB、気になりませんか?ニトリがなぜTOBを仕掛けたのか、実は割安株が関係しているので解説したいと思います。

 

※実際に投資をする際は、自己責任・自己判断でお願いします。

 

PBRって何?

 PBRというのは、株主純資産倍率という指標です。以上!!!というのは半分冗談で、株価と会社が持っている資産を比べた数値です。例えば会社が1億円の純資産(現金や設備など)を持っていたとします。発行されている株式の数が1万だとすると、1株あたりの純資産は1万円になります。このときの株価が2万円なら、PBRは2万円÷1万円=2倍となります。逆に株価が5000円なら、5000円÷1万円=0.5倍となります。PBRが小さいほど株価が割安ということになりますが、1.0倍未満かが目安になります。

 

PBR=1.0倍未満の意味
 なぜPBRが1.0倍未満になると割安なんでしょうか?想像してみましょう。あなたが会社のすべての株をPRB 0.8倍で買ってその会社に行きます。そして、こう言うのです。

「今日でこの会社の

事業は終わりにしてすべての資産を売却します!」

買った株の総額が8000万円とすると、あなたは資産の売却によって1億円を手に入れられるのです。これがPBRを割安株の指標に使う理由です。

 

島忠のTOB解説

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 ここまで読んで、そんな割安株ってあるの?と思ったかもしれません。実は結構あって、最近話題の島忠のTOBもこれが関係しているので解説していきます。

 まずはこのニュースを知らない人のために経緯を話していきます。今年の9月半ば頃、家具の販売やホームセンターで知られる島忠を、ホームセンター業界第二位のDCMホールディングスが買収することを発表しました。これによって島忠の株価は2700円から買い取り額の4200円程度まで値上がりしました。この買収はお互いに合意しており円満に進むはずでしたが、最近になってニトリが島忠の買収を発表して株価が5000円を超えているというのが現状です。島忠をどちらが買収するのかは置いておいて、なぜニトリが買収を仕掛けたかが本題になります。何だと思いますか?実は、DCMが発表した買い取り価格はPBR 0.9倍しかなかったんです。DCMの提示した株価は確かに安くはなかったんですが、元の株価が本当に安かったんですね。このことはいつも悪役のように現れる村上ファンドも指摘していて、結果としてニトリの参戦を許してしまいました。最初にもっと高い株価を提示できていれば…こうはならなかったかもしれませんね。

 

PBR=1.0倍未満の会社がある理由

 実は、PBRが1倍未満の会社ってたくさんあるんです。あなたが知っている有名な会社もそうかもしれませんよ。では何でそんなにあるのか?会社の純資産って多くが設備のことなんです。メーカーであれば数千万もする装置をたくさん持っているでしょう。では、その装置はすぐ数千万円で売れるかというと、おそらく売れないでしょう。これは会社がごまかしているからとかではなく、そこにあってその会社の製品を作っているからそれだけの高い価値があるってことなんです。高価な装置だとしても、いきなりあげるって言われても困るじゃないですか。

 

まとめ

 いかがだったでしょうか?今回紹介した方法は、投資の神様ウォーレン・バフェットの師匠であるベンジャミン・グレアムの頃によく使われた比較的古い割安株の見分け方です。現在では使われる機会が少なくなりましたが、会社や株を理解するのに役立つ概念ですので、ぜひ色々な会社のPBRを調べてみてください。これをきっかけに他の割安株の探し方を知りたいという方は自分が以前に紹介した本を読んでみてください。

 

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