【決算発表2022年2月期】ウエルシア、スギ、薬王堂【ドラッグストア3社】
ドラッグストア業界3社の決算発表がありました。
好調が続く一方、激しい競争に見舞われているドラッグストアですが、
業界の各社はどのような状況にあるのでしょうか?
※実際に投資をする際は、自己責任・自己判断でお願いします。
記事の内容
・会社概要
・決算の内容
・各社の状況
・今後の予想
それでは各社の決算を見ていきましょう。
会社概要 各社の違いは?
ウエルシア
ウエルシアホールディングスは2008年、グローウェルホールディングスとして
設立され、2012年に東証一部上場、2014年にイオンの連結子会社化、
現在はプライム市場に上場されています。
設立以来、多数の合併やM&Aを繰り返し、
2300店舗を展開するまでに成長してきたドラッグストア業界1位の会社です。
スギホールディングス
スギホールディングスは愛知県を中心にスギ薬局などを展開する
ドラッグストア業界5位の会社です。
1976年にスギ薬局として愛知県で創業、
2000年に上場、現在は東証プライムに上場する会社です。
愛知県を中心に、関東、中部、近畿で合計1,483店舗(2022年2月末現在)を
展開しています。
薬王堂
薬王堂ホールディングスは東北を地盤に展開する
売上高1000億円ていどの比較的ローカルな会社です。
1978年に都南プラザドラッグとして岩手県で創業、
2005年に上場、現在は東証プライムに上場する会社です。
東北6県で359店舗(2022年2月末現在)を展開しています。
決算の内容
ウエルシアホールディングス
今期の業績は、売上高1兆259億円(前年比+8%)、
営業利益430億円(前年比+0.1%)、純利益265億円(前年比-5.5%)でした。
スギホールディングス
今期の業績は、売上高6255億円(前年比+3.8%)、
営業利益3214億円(前年比-5.6%)、純利益194億円(前年比-8.2%)でした。
薬王堂ホールディングス
今期の業績は、売上高1203億円(前年比+8.8%)、
営業利益40億円(前年比-18.8%)、純利益30億円(前年比-9.9%)でした。
各社の状況
各社とも同じドラッグストア事業ですが、
調剤薬局の併設率や力を入れる事業の違いにより
わずかながら違いがあったようです。
共通するのは、緊急事態宣言や蔓延防止措置などによって
手洗い用品やマスクの売れ行きが好調だったことです。
また、家で過ごす時間が増えたことから食料品なども好調で、
化粧品は逆にコロナ前の水準には回復していないとのことです。
この3社で唯一営業利益が増益だったウエルシアの決算短信では
はっきりと病院の受診抑制が緩和し、調剤が回復してきたと書かれています。
今後の予想
各社の来期の予想は以下のようになっています。
ウエルシアホールディングス
売上高1兆1100億円(今期+8%)、営業利益470億円(今期+8%)、純利益284億円(今期+7%)
売上高6750億円(今期+8%)、営業利益300億円(今期-7%)、純利益180億円(今期-7%)
薬王堂ホールディングス
売上高1257億円(今期+4%)、営業利益41億円(今期+3%)、純利益31億円(今期+3%)
各社とも感染拡大や地政学的不安、エネルギーや原材料の高騰により
売上高は増加するもののウエルシア以外は利益の成長は大きくないと
予想しています。
以上となります。
直近で同業のクスリのアオキのQ3決算もありましたので、
よろしければこちらもご覧ください。