【決算発表】ファーストリテイリング【2022年8月期Q2】
ファーストリテイリングの第2四半期決算発表がありました。
いまだに外出制限などが続いてますが、小売り業界のユニクロは
現在はどのような環境にあるのでしょうか?
※実際に投資をする際は、自己責任・自己判断でお願いします。
記事の内容
・会社概要
・決算の内容
・各事業の状況
・今後の予想
それではファーストリテイリングの決算を見ていきましょう。
会社概要 ファーストリテイリングってどんな会社?
ファーストリテイリングはユニクロやジーユーなど
カジュアルファッションの店舗を3500店以上展開する会社です。
元々は1949年に山口県で創業、
1994年に上場、現在は東証プライムに上場する会社です。
事業セグメントは国内ユニクロ、海外ユニクロ、ジーユー、その他という
シンプルな構成になっています。
決算の内容
今期第2四半期の業績は、売上高1兆2190億円(前年比+1.3%)、
営業利益1893億円(前年比+12.7%)、純利益1468億円(前年比+52.3%)でした。
北米や欧州、アジア・オセアニアを中心に海外ユニクロ事業が好調だったため、
大幅な増収増益となりました。
反対に、日本や中国は不調で減収となっています。
各事業の状況
各事業セグメントは以下のようになっています。
・国内ユニクロ
・海外ユニクロ
・ジーユー
・その他
それでは各事業の状況を見ていきましょう。
国内ユニクロ事業の状況
国内ユニクロ事業は売上高の約1/3を占める事業です。
今期の売上高は4425億円(前年比-10.2%)、営業利益率は794億円(前年比-18.4)%でした。
減収減益となってしまっていますが、
これは前期が非常に好調でかなりハードルの高い目標だったとのことです。
また、冬物の売れ行きは好調でしたが、欠品も多く発生してしまい
機会ロスとなってしまったこともこのような結果になった原因ということです。
海外ユニクロ事業の状況
海外ユニクロ事業は売上高の約半分を占めるまでに成長してきました。
今期の売上高は5932億円(前年比+13.7%)、営業利益は1037億円(前年比+36.8%)と
大幅な増益を牽引しました。
好調だった海外ユニクロ事業ですが、地域毎に細かく見ると事情は様々です。
中でも好調だったのはアジア・オセアニア、北米、欧州で、
これらの地域では行動規制の解除によって旺盛な買い物需要がありました。
また、ECの売上も大きく伸びており、+60%という高い水準だったようです。
逆に、中国では国内と同じように苦戦したようです。
前期が好調だった一方で、外出規制の影響を受けてしまい不調に終わったようです。
また、利益に関しては中長期で積極的に投資をしているということです。
これによって利益が圧迫されたようです。
ジーユー事業の状況
ジーユー事業は売上高の約10%の事業です。
今期の売上高は1228億円(前年比-7.4%)、営業利益は101億円(前年比-38.1%)でした。
今期は、シーズン初頭が暖かかったことで秋物の売れ行きが良くなかったこと、
冬物については国内ユニクロ事業と同じように欠品などによる機会ロスがあった。
これらによって低調に終わってしまったということです。
しかし、ECについては好調に推移しており、2年前と比較すると売上は30%も
増加しているとのことです。
今後の予想
2022年8月期の会社予想業績は、売上高2兆2000億円(今期+3.1%)、
営業利益2700億円(今期+8.4%)、純利益1900億円(今期+11.9%)となっています。
今回は売れ行きが好調な製品において欠品などが生じて
機会ロスにつながってしまいました。
このため、好調な製品については積極的に追加生産を行っていくとのことです。
また、店舗とECの在庫を完全に一元化することで
より精緻な数量計画を立てられるようにするとのことです。
また新規出店も地道に継続し、グローバルで300店以上を
出店する予定になっています。
以上となります。
最近の国内アパレル事業については、
しまむらの決算記事も参考にしてみてください。