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【太陽光発電】インフラファンドとは?高利回りの理由

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高利回りの金融商品として知られているインフラファンド!

その高い利回りの理由を解説します。

 

 

※実際に投資をする際は、自己責任・自己判断でお願いします。

 

記事の内容

・インフラファンドの一般的な解説

・利回りが高い理由① ファンドの信用不足

・利回りが高い理由② 太陽光発電の将来性

 

 

インフラファンドの利回りについて

掘り下げて解説していきます。

 

インフラファンドの一般的な解説

 

インフラファンドというのは、発電所や空港、公共施設などのインフラに投資して、

その賃料収入を配当するファンドのことです。

 

日本で上場されているインフラファンドは全部で7銘柄あり、

それらは全て太陽光発電による売電収入から主な利益になっています。

 

インフラファンドの基本的なことについては以前の記事で解説していますので、

そちらをご確認ください。

 

【高配当】インフラファンドの紹介【利回り6%】 - kei blog 0722 (hatenablog.com)

 

インフラファンドの利回りが高い理由は、

2つあると思います。

それぞれ解説していきます。

 

利回りが高い理由① ファンドの信用不足

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インフラファンドの利回りが高い理由の1つ目は、

ファンドの実績がまだ少なく、信用が低いためだと考えています。

このことを仕組みが近いJ-REITとの比較で見ていきます。

 

上場インフラファンドの実績不足

まずはファンドの開設時期から見ていきましょう。

 

インフラファンドで最も歴史があるのは、

タカラレーベン・インフラ投資法人【9281】です。

このファンドが上場されたのは2015年でした。

 

これに対して、J-REITで最も古いのは

日本ビルファンド投資法人【8951】の2001年です。

 

このように、ファンドの存続してきた期間がまだ短いため、

信用がまだあまりないのが利回りが高い理由の1つ目です。

 

ちなみに、J-REITの中でも歴史の浅い銘柄は利回り6%前後の高配当になっています。

例をあげると以下の通りです。

 

投資法人みらい【3476】 2016年

・トーセイ・リート投資法人【3451】 2014年

タカラレーベン不動産投資法人【3492】 2018年

 

レバレッジの高さ(LTV)

インフラファンドやJ-REITは、

投資家からの資金と銀行などからの借り入れ金で運営されています。

借入金が多いほど、資本のレバレッジが高くなります。

つまり、収益は増えますがリスクも増えます。

 

この借入金の割合をLTV(Lorn-to-value)と呼びますが、

この値を比べてみましょう。

 

タカラレーベン・インフラ投資法人(インフラファンド):54%

日本ビルファンド投資法人J-REIT、大型) :42%

投資法人みらい(J-REIT、小型):47.5%

 

このようにインフラファンドのLTVはJ-REITよりも高めで、

他のファンドでも50~60%のものが多くなっています。

 

格付

JCRやR&Iなどの格付け機関が発表している

金融商品の安全性のランクのことです。

一般的にはLTVやファンドやスポンサー企業の信用力によって決まります。

 

インフラファンドは今まで述べてきたようにLTVが高めで、

実績も少ないことから、A-(マイナス)からAになっています。

また、格付けを取得していないファンドもあります。

 

これに対して、最古参のJ-REITである日本ビルファンドの場合、

A+~AAの格付けを取得しています。

 

Aの数が多いど信用が高く、同じ数なら+の方が信用が高いことを示しています。

格付機関によって多少のばらつきはありますが、

インフラファンドがJ-REITよりも信用が低いという評価は

間違いない事実だと思います。

 

個人投資家にとってこの程度の格付の差はそれほど重要ではないと思っていますが、

機関投資家は格付の低いファンドには投資できません。

実際、日本ビルファンドの投資主の大半は金融機関ですが、

インフラファンドの投資主は個人投資家がメインです。

このため、大きな資金が流入せず投資口価格が低いため、

利回りが高くなっているとも言えます。

 

利回りが高い理由② 太陽光発電の将来性

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利回りが高い理由の2つ目は太陽光発電の現状と将来性が関係しています。

現状のままでは上場インフラファンドは2030年ごろに成り立たなくなり

価格が暴落するでしょう。

 

現在のインフラファンドの収益は太陽光で発電した電力の

固定価格買い取り制度(以降、FIT)に依存しています。

インフラファンドの電力の多くは、1kWhあたり32~40円で買い取られていますが、

この価格での買い取りは早いもので2033年までとなっています。

 

では、FITが終了するとどうなるのか?

仮に同じような支援制度ができたとしても、

買い取り価格は12円程度となります。

というのも、現在FIT制度に申請したときの買い取り価格がこれぐらいだからです。

 

さらに、考えづらいですが支援制度がないと・・・

電力の卸売り価格は8円程度なので、

インフラファンドの収益は1/5~1/4ぐらいになってしまいます。

とても商売にならないですよね。

 

このような理由で、現在の上場インフラファンドは

投資できたとしてもせいぜい10年ぐらいです。

このため、利回りが高いままで放置されているのかもしれません。

 

まとめ

インフラファンドの利回りが高い理由について解説してきました。

ポイントは以下の通りです。

 

・インフラファンドは歴史が浅く、まだ信用が低い 

・電力の買い取り制度終了後の将来が見えていない

・これらの理由によって高利回りが放置されている

 

もっと単純に知名度が高くないだけかもしれませんね。

 

本記事は以上になります。

インフラファンドについてもっと知りたい場合は

以下の記事もご覧ください。

 

【利回り6%】インフラファンドとは?【動画、本の紹介】 - kei blog 0722 (hatenablog.com)